全力で遊べ!!

□8.無理と無情
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皆からの部活勧誘をされ始めた次の日の朝のこと。

昨日から、皆に誘われた部活について色々と考えていた。
まぁ、誘われたからには考えないと失礼だと思いますし。

体育系の部活は正直、私が入っても足手まといにしかならないと思う。
マネージャーといっても、タオルの準備やら試合の記録やらスポドリの準備やらで体力を一番に使いそう。
…試合の記録を取るのは楽しそうだけど…。

自分で言うのもなんだが、文化系の部活は向いていると思う。
室内で過ごすのは嫌いではない。
…でもこの学園の事だ、一癖も二癖もありそうな文化部が大量にありそう。

…つまり、どちらにするか大いに悩んでいます。


『体力的に疲労するか、精神的に疲労するか…』

悩みながら歩いていると、教室に着いていた。
なんでこんなときは大丈夫なんだ、私よ。

今日は日直でもないのに、朝一番に教室に着いた私は、花瓶の水の取り替えと土井先生が使う新しいチョークを用意していた。

そういえば、副学級委員長になってから一度も日直をしていない…先生の配分ミスだろうか?珍しい…。

黒板は二郭くん…あ、伊助くんに教わった黒板を綺麗にするやり方で、真っ黒い黒板にしていく。

黒板消しは…叩いても叩いても、真っ白な煙が出てきて噎せかえった。
でも、その分…今日の黒板は綺麗だ。

よし、これで今日の授業が見やすくなる。

『…暇人ですか、私は』

自分自身の独り言に泣きそうになる。

だからなのか、窓の隅からこっちを見ている人影に気付かなかった。




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