全力で遊べ!!

□1.日直当番
2ページ/5ページ

…そして学校の放課後、皆が部活やバイト(小銭稼ぎ)やらでいそいそといている間。

私は…加藤くんと一緒の日直になってしまった。
まともに話したことは無いけど、よりにもよって…


『バカと日直かよ…』
「ちょ!バカってなんだよ東雲っ!」
『加藤くんの字がバカみたいに読めないほど汚いからでしょ!?なにこれ?日直日誌になんて書いたの??』
「は?ちゃんと「今日も皆元気です」って…」
『読めないし!!なんで目標欄にマジックペンで日誌に書きこんでんの??バカなの??』
「仕方ないだろ!?シャーペンが途中で無くなっちゃってペンしかなかったんだから!!てか、バカバカ言うな!」


今日は私と加藤くんの日直の番。

本当は黒木くんが学級日誌を付けているから、必要ないんだけど…念のために、予備の日誌が存在する。

…これなら、普通心配いらないと思う。
でも、よりにもよって…!!

クラス一汚い字の持ち主=加藤くんが私と同じ日直になった。

まぁ、このミミズがのたうち回った様な日誌を見て、加藤くんが自己紹介で書いた黒板の字を思い出したけど。

私的には、加藤くんに敬語なんか必要ないと思う。
イライラしているのが原因。
八つ当たりなんかじゃありませんよ??

『日誌は俺に任せとけって言ったのどこの誰??人に黒板消しやら掃除やらゴミ出しをさせておいて?んん?』
「ご、ごめんなさい…」


泣きそうな顔をしてるので勘弁するか。

はぁ…全て書き直すのか…そう思ってると、加藤くんがチラチラと時計を見ていた。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ