全力で遊べ!!
□5.隣のクラス
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この時間は、確か1組は教科書復習の時間。
なので、先に1組に私に行く。
1組の前に行くと、二人組の男の子が教室を出るところだった。
これはチャンスだ!
勇気を出して話しかけた。
『あの、1組の今福くん居ますか?』
「は?誰だお前?」
「彦四郎に何の用だ」
うわ。
あからさまに睨まれた。
『私、中等部1年3組のものです。今日配布するプリントを渡しに来ました』
そう言うと、次に鼻で笑われた。
なんだコイツら。
「はっ!アホの3組かよ」
イラっ。
初対面でアホってなんですか。
「お前も物好きだな。3組なんてアホの集団に入るなんて」
ダメだ。完璧に3組をバカにしてる。
さっさと今福くんに渡して終わらせよう。
『あの、今福くんは?』
「彦四郎なら、今は居ないよ」
1組の教室からなんとも優しそうな雰囲気の男の子が出てきた。
「伝七、左吉…まだ安藤先生を呼びに行って無かったの?」
「あ、そうだ。3組を相手にしている暇はない!行くぞ伝七」
「ああ」
スッゴくムカつく事を言われたけど、今福くんが居ないことがわかって溜め息が出る。
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