全力で遊べ!!

□4.掃除時間
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「「ほんっとーにすみませんでした!!」」
「…でした」
「東雲ごめんねっ!いつもなら当たるのが乱太郎だったから…」
「ごめんなさ〜い…」
『………』

笹山くんと夢前くんが一緒作ったと言うカラクリで、笹山くんが雑巾を加藤くんと佐武くんに飛ばし、そして加藤くんが箒で打ち返し、その間に私が注意をしようとしたら、福富くんが落としたお握りを踏んでしまい、前屈みのまま雑巾が顔面に直撃したのだ。

最悪なのは、雑巾が使用済みだったこと。

避けられなかった自分も悪いけど、二郭くんに怒られて正座をさせられている四人を見て、呆れてしまい怒る気にはなれない。


「東雲さん、大丈夫?」
「ごめん、あの二人を止められなくて…」
『大丈夫です。猪名寺くん、皆本くん、心配してくれてありがとうございます』

保健委員の猪名寺くんに、治療をしてもらう。
流石、手際が良い。

「はい、これで大丈夫ですよ」
『ありがとうございます』

まだ鼻が痛む。

「お前らさー、東雲さんがいるんだからちゃんと考えろって」
「きり丸だって初等部の頃はやってたじゃん!」
「場合を考えろって」

…摂津くんが加藤くんと佐武くんを注意するとは…後で弁護料とか取られなきゃいいんですが。

『…顔、洗ってきます』

取り合えず、顔がベタベタするし顔を洗うことにします。


「…東雲さん、おこったかな?」
「そりゃ怒るだろ…何てったって「顔は女の命」って言うくらいだ」
「きり丸、それを言うなら「髪は女の命」だよ。…で、団蔵と兵太夫…わかってるよね?」
「しょ、庄ちゃんっ落ち着…」
「そ、そうそう…!」



早く臭い、とれないかな…



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