全力で遊べ!!

□6.大勝負
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「ごめん。東雲さん!東雲さんは応援したいけど…3組は応援したくないんだ!」
「ごめんね〜」
「話の種は僕たちだけど…」
「怖くて逆らえないんだー…」
「「ごめんなさい…」」

今福くんと上ノ島くん…2組の皆さんに見捨てられた。
キミたちも3組は嫌なのか…てか、2組弱っ…と、3組の方から反乱の声が聞こえる。

「彦四郎!一平!2組の薄情者!!」
「「「「ご、ごめんなさ〜い」」」」
「なんだと!?」
「やるか!?」
『やめなさい』

お前たちは子供か!!

「さぁ1組の外野と3組、2組の外野が言い争いをはじめました!!今回の勝負、どちらが勝つのでしょうか?実況兼、司会は高等部2年1組の尾浜 勘右衛門と!」
「実況兼、解説の高等部2年2組の鉢屋 三郎でお送りします」

先輩たち、何してるんですか。

「会計委員会の任暁 左吉と、副学級委員長の東雲 久住の対決!さてさて、一体どちらが勝つのでしょうか!?」
「本命は任暁 左吉選手でしょう。初等部の頃から、上位チームにランクインしていますし、何より会場は自分の勝負場です。対して東雲 久住選手は中等部に来たばかりでまだ実力は未知数。学年別テストで一位を取ったようですが、土俵は相手の有利…さて、どんな対決になるのでしょうか」

尾浜先輩、鉢屋先輩…ノリノリじゃないですか。

高等部の方から「どっちも頑張れ〜」と、間の抜けた声が聞こえてくる。
掛けてない先輩もいるのでしょうか。

「はっ…アホの3組なんかに負ける気はしないな」
『バカにするにも程々にした方が良いですよ』

私と任暁くん(さっき知った)との間に火花が散って会場の皆が黙る。
そして、尾浜先輩が勝負の内容を発表し始める。

「勝負の内容は…」


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