白眼ノ里

□二人の遠い春
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「うおおおおおおおお!!久しぶりの木の葉だってばよ!!」
「とうとうここまで来たのぉ」

ナルトと自来也は今木の葉の門の前にいる。2年ぶりの木の葉だ。





「おっと、喜んでる場合じゃねぇ!エロ仙人!!俺ってばすぐに行かなきゃいけないところがあるってばよ!」

「…まあ、久しぶりの木の葉だし羽を休めればいい」
「さんきゅーだってばよ!」

礼をいい、全速力で駆けていくナルト。





(アイツに会いに行くのか…)

ナルトを目で追いながら、自来也は微かに微笑んだ。















アイツというのは木の葉の忍真衣のことである。

真衣はナルトと同期で優秀な忍だ。自来也の情報では上忍になったと聞いている。




ーーーそしてナルトの恋人でもある。



2年前、ナルトはサスケを連れ戻すため強くなると宣言し、修行のため木の葉を離れることを決めた。

里のみんなは真衣を心配したが、当の本人は涙ひとつ流さずナルトを見送ったのだ。







「真衣〜早く会いたいってばよ〜」

そしてナルトは真衣の家の前までたどり着いた。


「真衣〜!!俺だってばよ〜!!」

ドアをドンドン叩くナルト。



『ったくうるさいわね……誰!?』

ナルトが叩く音に反応して、中から声がして勢いよくドアを開けられた。  

「誰!?朝っぱらからうるさい!!」

「お、俺だってばよ……真衣……」
「そ、その声………………まさかナルト…?」
「お、おっす…」
「ナルト〜!!!!!!」


勢いよく開けられたドアに挟まれて潰されたナルトを見つけ、真衣は歓喜に抱きついて行った。
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