白眼ノ里

□あなたへの愛
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2月14日。



この日の木の葉の里は大忙し。
男も女も誰もがソワソワしておぼつかない。

木の葉のくノ一真衣もその一人だった。













(今年こそは……今年こそは渡すの……!!)





真衣がチョコを渡したい相手はあの日向ネジである。

ネジは木の葉のエリートで天才と呼ばれる上忍で、厳しさを持ちながらも優しいところがあるのを真衣は知っていた。




ーー真衣の大好きな人だ。









また二人は恋人同士でもある。

付き合って半年しかたってないが、ずっと前から片想いしてたネジと想いが通じあって、真衣は十分満足してた。








しかしそんな真衣にも悩みがある。

ネジがものすごくモテることだ。



こないだ先輩のサクラさんやいのさんと話していた時だった。





「今年のバレンタインは誰が一番チョコ貰うかなー?」


「んー、シカマルやカカシ先生も貰いそうだけど、やっぱり一番は日向ネジよねー!!」


「安定だわ…あの男は」








真衣にもそれは当然だとわかっていた。

なにせ、ネジは強いし、優しいし、なんてったってあんなにカッコいいんだもん……。里の女の子達が惚れないわけないじゃん……。

第一私もネジに惚れた女の子の一人だし。





しかし二人が付き合ってることは里でも数人しか知られてない。あまり表沙汰にして騒がれたくないとネジが言ったのだ。

確かにネジらしい意見だ。
だが彼女からしたらモテる彼氏を持ったことは大変であり、恋人になった今でもネジに対してのアプローチは後を絶たない。




 


でも、真衣も彼女として他のくノ一達にネジを好きな気持ちは負けたくないと思っていた。いや、負けるわけにはいかない。


真衣にはこの日が近づくのが不安で不安で仕方がなかった。
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