忍具ノ里

□意地悪な彼
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ある日の正午ーー

ネジとテンテンが所属する第三班に急遽休暇命令が下った。





というわけで、今日は久しぶりの二人重なった休日である。



ネジが上忍、テンテンが中忍になってから任務が格段に忙しくなり、最近は二人の時間が殆ど取れていなかった。

テンテンはずっとこの日を心待ちにしていたのである。




しかし………







「……なんで今日に限って雨なの〜!?」




久しぶりのどしゃ降りの雨である。

はぁ……とため息をつき、テンテンは自分の運の悪さを疑った。


今ネジの部屋にいる。
いくら雨でもネジには会いたかったのでこの雨の中傘をさして遊びに来ていた。


「……溜め息なんてついてどうした、らしくない。」


「……んー!!せっかく今日は二人一緒の休みだから甘栗屋行ってネジにあんみつ奢ってもらおうと思ってたのに〜!!」


「俺が奢る前提なのか…。まあ奢りはするが。」


「あーあ、暇だ〜!!」



テンテンは窓から外を眺めるのを止めネジのベットに寝っころがる。

ネジは椅子に座って難しそうな活字の本を黙って読んでいた。





(………かまってくんないかな〜ネジ)


寝ころがったままテンテンは天井を見上げ、時間を持て余していた。
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