忍具ノ里

□Bitter sweet
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空が蒼い。









昼過ぎ、火影室で火影とテンテン達第三班が任務報告をしていた。


3人は二週間の遠征任務から帰ってきたばかりだ。




「今回はご苦労だったな。お前達には数日間の休暇を与えよう」


「はいっ!」


「ありがとうございます!」


「これで報告は以上か?」


「はい」


「そうか」


「では失礼します」


「失礼しましたっ!」


「綱手様失礼しま…「テンテン!」
大きな声で引き留められたテンテン。


「…はい?」


「今日は頑張るんだな」


「何をですか?」


「外見てみろ」




そう言われて大きな窓の外を見下ろす。


まず目についたのは色鮮やかな紙袋を持ったくノ一達の群れ。



「今日はバレンタインだ」


「あ、そっか今日でしたっけ?」


「あのなぁ……お前、あれが何の群れかわかるか?」


「さあ…?」


「ネジだ」


「はい?」


「ネジ待ちの群れだ」


「………」


「まあ精々頑張れよ」



火影はニタニタ笑いながら火影室を後にする。


残されたテンテンの額には微かな冷や汗が流れていた。
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