暗闇から放つ詩

□暗闇から放つ詩6
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「人間の特権」

全てを放り投げた
人がいる
全てを失った
人がいる
お酒に溺れる人がいる
荒れ狂う人がいる
何もしなくなる人がいるもうその人の周りには
死神みたいに
ただ闇しか
纏わりつかなくて
生きがい一つ
見つけられなくて
毎日不安で
"死"という文字が
浮かぶ時も
あるかもしれない

人はね。
どん底に
落ちる時がある
何も出来なくなるくらい底に墜落して。
落ちて 墜ちて
それは自分の
弱さのせいかもしれないそれは自分の
運の無さかもしれない
それは誰かのせいにも
出来るし
それは何かのせいにも
出来る
それは運命だなんて
それは定めだなんて
変な区切り
可笑しな解釈したりも
出来る

だけどね
でもね
人は全てを失っても
例え放り投げたとしても1から始められる
何処からでも
スタート出来るんだ
死神みたいな闇から
逃がれられるんだ
それは人間だけの特権

けれど
それが出来るか
どうかなんて
あなた次第
きみ次第
現実を受け止め次第
考えの切り替え次第
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