迷いの森
□約束
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満月の晩。
火影岩の上。
ナルトが作った小さな結界。
昔にした約束で、満月の夜は結界を張り、ある人達を待たなければならない。
それは、一度として破られた事のない【約束】
『珍し…』
ナルトは呟き、振り向く。
たった今結界に入ってきた気配の主に視線を合わせ、ニコッと嫌味なくらい輝かしい笑顔を向け、言う。
『シーちゃん一番乗り!』
その笑顔と言葉をまともにくらった男、奈良シカクは、肩をがっくり落とし疲れきった声で言った。
「いい年のオッサン捕まえてシーちゃんはねーだろ ナル…ι」
『酒酒ー♪』
「いや 人の話聞こうぜ?」
シカクが持ってきた一升瓶10本に夢中なナルトは、全く人の話を聞こうとしない。
「ぉーぃ…ナルー… はぁ」
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