金木犀

□遺書
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白い骸
干からび
失った水は


もはや

誕生せぬ


敢へ無し
命に涙すら



愚かだと
笑み静かに
落ちゆく幸



「数多ノ星ノ一つに成るノ」


天見上げ
黙祷捧げようとて


願いなど
儚く届かぬ事

自己の満足の為なんだと


知る心は



二つの魂






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