マジすか学園〜マジ女壊滅計画〜

□センターの苦悩
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寒ブリの話を聞き終えた頃にはもう夕方になっていた。ネズミは何故か戻って来なかった。まぁ、旧マジ女四天王との交渉が思うようにいかなかったのだろう。出なかったら、ここに顔くらいは見せに来るはずだ。

「とりあえず、今日は帰る。ゲキカラまで動かす相手となっては私もいよいよ本気をいつでも出せるようにしとかねぇとな。」

そう言いながら部室を出ようとしたその時、目の前にまた立ちはだかる影があった。しかし、そいつは…

「おたべ!?」

「センター、ちょうどええ所に。ネズミおるか?」

「留年したバカが何を言ってる。ネズミに用だと?」

「あんたも話は聞いときや。」

「どうでもいいが、ネズミはいねぇぞ。」

「…やっぱりか。」

「どういうことだ?」

そう聞き返すと、私の手の上に1枚の写真が乗せられた。そこにいたのは…ネズミだった。私は驚きのあまり、目を丸くして食い入るように写真を見た。

「知らんかったみたいやな。あんたなぁ、自分の身近にいるもんの安否くらい図れないとテッペンなんか務まらんで?前田の言葉があったから、あんたに称号こそ譲ったけど、マジ女潰されるようなことなんかあったら…しばくで?」

「ネズミ…!」

おたべの言葉は耳には入らず、私は部室から駆け出し、ネズミを探しに行っていた。
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