マジすか学園〜マジ女壊滅計画〜
□クリーナーたち
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マジすかプリズンから脱獄できてから、まさかこんな抗争に巻き込まれることになるとは・・・。
「パル!どうしたの、ぼっとして。」
ピースの言葉で我に返り、首を振る。
「何でもない。でも、とうとう知られたな、私たちの居場所。」
「ああ。名無しにも言わないといけないな。これ以上ここにいたら、ゲキカラさんにも迷惑がかかる。」
「いい加減、松井さんって言いなよ。恩人だよ?こんな私たちをかくまってくれて。」
「そうしたらセンターって奴とこんがらがるしさ。」
そう言いながら、頭をかくピース。側から見たら私たちはどう見えているのだろう。クリーナーつまり暗殺者の候補として挙げられた者とは到底見えないだろうな。
あれからナルシとか言う女は私らが預かることになった。センターは渋ったが、最終的には周りの説得もあり、折れてくれた。
こうして、とりあえず夜道を三人で歩いているわけだが、やけにナルシが大人しい。両手は縛ってはいるが、何か騒ぐわけでもなく、ただただ歩いてきている。
「でも、こんな所で会うとはね〜、ナルシ。いや、じーな。最後に会ったのは・・・私がパルたちの牢に入る少し前か?」
「・・・。」
「あくまで無視か。クリーナーとしての基本はやっぱり守るんだな。殺人対象とは話さない。」
「ピース、こいつとは知り合いなのか?」
「私がクリーナーとして働いていた時の仲間の一人だ。神志那っていうんだけど。あの頃、蹴り技に関しては私と競っていた。弱点を挙げるならナルシストってことだな。自意識過剰なんだよ。」
「強いのか?」
「私と同じくらいだからパルから見たら、弱いかな?」
「そんなことはないと思うけど・・・。」
ピースと本気で対決したことはないものの、本気でやり合ったら無傷ではすまないだろう。