暗部〜main〜

□過去〜綻び〜
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---4年後 アヤト15歳,カカシ26歳

「で、担当上忍てのはどんな感じなの?」

夜の木の葉の繁華街を歩いているときアヤトが尋ねてきた。
フラフラとこちらに寄ってきた酔っ払いを避けながら、カカシが答える。

「んー‥なんだかねぇ‥最近やっと身についてきたと思ってたチームワークがまた崩れてきちゃってねぇ‥」

(‥ったく‥ナルトとサスケは何だってあんなにもいがみ合うんだ‥)

「あの班はなんだかメンバーが濃いもんね。まあ、そのうちなんとかなるしょ」

「簡単に言ってくれるな、お前も」

アヤトがハハ‥と苦笑いで返していると後ろから呼び止められた。

「おーい、アヤト!」

その声にカカシとアヤトが振り返ると、松本ショウが走ってこちらに向かってきているところだった。

「カカシさん、お久しぶりです」

ショウはカカシに頭を下げた。

「おー久しぶりだな。任務ではよく活躍してるみたいだな」

「そんな‥まだまだですよ」

ショウが照れ笑いをしながらそう言った。

「あ!アヤト、これ返そうと思ってな」

ショウが漫画を数冊差し出した。

「あ、わざわざどうも」

そのままカカシのことはそっちのけで漫画について話し込んでいる。
暗部の任務をこなしているときには見られない二人の年相応の様子に、カカシは安心感のようなものを覚えた。

「相変わらず仲良くやってるみたいで安心したよ」

そう言ってカカシは微笑んだ。
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