暗部〜main〜

□現在〜潜入〜
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「あら、アヤト君!おはよう!今日は早いのね〜」

任務に向かおうと街を歩いていると、お好み焼き屋のおばさんに声をかけられた。

「朝は苦手なんで勘弁してほしいんですけどね」

アヤトは苦笑いしながら答えた。

最近は夜の任務が多かったため、朝は辛い。
欠伸をしながら歩いていると、すれ違う度に声をかけられる。

小さな街だと、誰もがすぐに顔なじみになる。
その暖かさを感じながら、任務に向かった。

すでにアヤトがこの里の警護についてから、半年が経っていた。

「あ、任務の前にコウイチさんとこ寄るんだっけ」

アヤトは移動している途中で思い出した。

(今日は警備と結界の掛け持ちだったよなー)

アヤトはため息をつきながら影分身を一体作った。

門の警備の時間帯と結界の担当が被った時は影分身を一体作り、影分身が門の警備を、アヤト自身は結界を担当することになっていた。

人手が足りないため、仕方がないことだった。

影分身が門の警備に向かった。
それを見送りアヤトはコウイチの家へと歩き出した。
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