導師の旅路

□発見と出会い
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ーマビノギオ山岳遺跡ー

一人の青年が遺跡の頂上からロープで降りてくる。その後を追う様に飛んで来る一匹の黄色い鳥。
着地と同時に鳥は少女へと姿を変える。
二人は慎重に進んでいくと、中央の壁画に気付き、彼は草臥れた古い一冊の本を取り出し、壁画のページと見比べる。

青年「やっぱり!聖剣を掲げる英雄…」
「『導師』の壁画だね!」
彼らは嬉しそうに目を輝かせている。が、突然彼の足元が一部崩れその場を転ぶ。

青年「うわっ⁉︎」
「きゃっ⁉︎大丈夫?スレイ」
ス「うん、大丈夫。ありがとサクヤ」
彼はサクヤの手を取り立ち上がると、再び壁画に目を向ける。
ス「……ようやくみつけた」
「あっ!ねぇ、コレ…」
サクヤは壁画の横にある銅像に掛けられた片方の手袋を見つける
ス「?これって…導師の紋章」
手に取って見ていると、不意に現れた一人の青年に取り上げられる
ス「わ、なになに⁉︎ミクリオ」
「あ、お帰りミクリオ」
ミ「ただいま。先を越されたね、今回は」
ス「今回は、じゃないだろ?」
ミ「今回は」
ス「いひひひっ!」
スレイは勝ち誇った笑顔でピースをする。

ス「やっぱり、『アスガード時代』以前には導師は身近に居たんだよ」
ミ「そう断じるのは早計じゃないか?何より、まだこの遺跡はアスガード以前の物か確証はないんだ。模造かも知れない」
「でも、この規模の遺跡で、様式まで則った模造建築なんてしないんじゃないかな?」
三人が遺跡について話していると不意に空が暗くなり空に目を向けると遺跡を襲う様に雷が起き始める

(この雷…)
ス(自然の物じゃない)
ミ(なんだかマズイぞ…)
ス「まるで、この遺跡が雷を呼び起こしてるみたいに」
「ミクリオ、アレって」
ミ「遺跡探検はここまでだ」
そう言うとミクリオは走りだす。
スレイは再び壁画な目を向ける
ミ「スレイ!」
「行こ、スレイ!」
もう一度ミクリオに呼ばれ二人走り出す。

すると、先を走りるミクリオの足元が崩れ、落ちる…が、スレイが服の一部を掴む。
ス「ふぅー、間一髪」
「大丈夫⁉︎ミクリオ」
ミ「頼むよ。早くあげてくれ」
二人がひきあげ様とすると、穴が広がり三人は下深く落ちて行く…
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