短編
□常連さん
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『ねーねー、ナルト』
「んー?」
一楽でのバイト中にお客として来たナルトに、以前から気になってることを質問してみた。
『忍者って大変?』
「そりゃー大変だってばよ」
任務で大怪我を負ったこととか、修行が上手くいかないだとか教えてくれたけど、そんなの経験したことがない私にはぴんとこない。
『じゃあやめちゃえばいいのに』
「火影になりてえのにやめられるわけねえだろ、それにやめる気ねえし」
おかわりって言うナルトだけど、もう3杯目。
手打さんとあやめさんは今日はお休みで、お店は私一人。
もうおやつ時だし、お客さんもナルト一人で暇。
慣れた手つきでラーメンをつくって、食べてるナルトをただじーっと見てた。
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