短編
□温もり
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全部夢ならよかった。
目の前に広がるあまりにも残酷な光景に、それしか考えることはできなかった。
腰が抜けて身動きを取れずにいる私の周りに転がるのは、ついさっきまで生きていた人間。
無力な私を守る為に貴方は立ち向かう。
そんな貴方の背中を見ていることしかできない。
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