短編
□まだ君は見てくれない
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『……振られた…っ』
泣き腫らした顔はこの間会ったときの、試行錯誤してる顔とは全然違う。
『…っぅ…うあああんっっ』
何も言ってやれなくてただ抱きしめてやると、我慢してたのか声をあげて大泣きしだした。
「……好きなのになぁ」
また勝手に漏れた独り言は、泣きじゃくる空良の耳には届かない。
『…っごめん、幼馴染みだからって甘えすぎだよね…』
泣き止んだ顔でくしゃりと笑って、
『…でもこんな顔見せられるの、あんたくらいだからさ』
そんな何気ない一言のせいで俺は諦めがつかねえんだよ。
「…なぁ、ーーーーーー
ねくすとあとがき