短編

□諦めんなよ!
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ナ「諦めるのは嫌いだからな」



今まで諦めないで修行だって退屈な任務だってちゃんとこなしてきた。

なのになんで私が皆に劣るの?

修行が足りないの?

もっと丁寧に任務をこなせばいいの?



『諦めなきゃいけないことだってあるんじゃないかな?』


ずっと想い続けてるのに。


いっそサクラとくっついてくれれば踏ん切りがつくんじゃないかと何度思ったか。



ナ「あと1ミリ頑張れば目標に届くかもしんねえ。メーターとかねえからハッキリとはわかんねえけど、もしあと1ミリだったとしたら諦めたら勿体ねえだろ!」


じゃあ私が頑張ったところでナルトは私を見てくれるの?


ナ「諦めんなよ!俺と火影の座争う気あんだろ!」


あんなジョーク信じちゃって。


ナ「もしうまくいかなかったら俺がいるってばよ!」


話してる間に家についてしまった。

あとは扉を開けるだけ。


『じゃあさ、…私の修行についてよ』


どーせ忙しいナルトのことだから無理だろうなあ。



ナ「全然オッケーだってばよ!明日の夕方からでいいか?」


『え…』


ナ「遅れたらごめんな、昼に任務入ってんだ」


『う、うん…』


ナ「じゃーな!」



離れていくナルト。

だけど明日会える。


言ってみてよかったかも。



ちょっとだけ、重たい気持ちが軽くなった気がした。






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