ダンガンロンパ改.

□Capter1(非)日常編
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「科………」



超高校級の薬剤師…科が乗って出たのだ


「科くん、薬剤師でしょ?大丈夫?」

「医学の基本的な知識ならある。薬剤だけじゃない…」

よく聞くと科、女みたいな声だな……
顔は未だにガスマスクに隠れて見えないが……

「足、見して」

俺は言われるがまま靴と靴下を脱ぎ、赤く腫れた指を露わにする
前より腫れが酷くなってる気がする

「………」

無言で科は俺の足の腫れた部分をましまじと至近距離で見て来た

「……ガスマスク邪魔」

「「「「「なら取れよ!!!」」」」


さすがにさっきの発言には食堂に居るみんなが突っ込んだ

「………嫌」

「なんでー?矛盾してるっすよー!!」

高城が言う。確かに邪魔なら取ったらいいのにな

「……これは酷い」

科が足から顔を離し呟く

「待ってて」

それだけ言って小走りで食堂を出て行った

しかし…どうなっていたんだろう、俺の足


数分後、科が救急箱のような物を持って帰って来た
そしてその中から鉄の太く小さな板を取り出し親指に包帯で巻きつけていく

「………骨折してた」

「うそだ?!!!」

入学早々何だよ!!


「これでいい、あんまり負担かけちゃダメだよ?」

しばらくすると、俺の指はギプスのような物に覆われていた


「わかった、ありがとな?」

「……っ?!」

少し驚いた声を出して科は「どういたしまして」とだけ言ってまたもや小走りで食堂を後にする

なんか面白いヤツだな、アイツ

そして俺は未だ食べていない朝食に手を付けた
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