ダンガンロンパ改.

□Capter1(非)日常編
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「……………………………」



食堂に沈黙が走る


殺し合う
騙し合う
裏切る

この3つが揃えば外に出られる





そんなバカな…………


「……違う…」



誰かがこの沈黙を破った

その人物は俺のよく知っている人で…



「アタシたちは全員生きて帰るもん!!」

「ピンクちゃん……」

「みんなどうかしてるよ!なんで黙るの?!
出口が無いなんて嘘よ!どこかに絶対抜け穴のような「無いんだよ!!!」

六波羅が割り込んだ

「現実を………受け止めよ?」

「ぅぅ………」


ふわっ


「……?!」


ピンクちゃんが俺に抱きつき服に顔をうずめた
そしてそこですすり泣く

「………っ…ゃだょ…殺し合いなんか……ゃだよぉ……」

「ピンクちゃん……泣かないで?
………六波羅…っ!!」

俺は六波羅を睨む
ピンクちゃんが泣いたのはこいつのせいだ

「お前……何て事を!!」

「じゃあさ?!!
隠花さんはこのまま!ずっと
現実から目を逸らして生きていくのかよ!
僕はそれはダメだと思う!!」

バンッ

六波羅は壁を拳で殴った

「好きな事も嫌な事も受け入れる
生きるってさ、大まかに言うとそんな感じじゃないの……?」

「…っ………」

六波羅の言っている事は正しかった


「でも…隠花さんの意見にも少し同意する所があるね」

「んぇ………?」

ピンクちゃんは俺の服から顔をはなし六波羅の方を向く

「君は、みんなで生きて帰るって言ったよね?
僕もそれは思うよ
生きて帰ろうね?みんな…!」

そう言って六波羅はピンクちゃんの頭を撫でる






はぁ

お前






なにして………………



「戻る!!!」

「え?!ツバサ早くない?!」

「ほっといてよ!!」



ついキツい言葉か出てしまった


「〜っ」

なんだかイライラしながら俺は食堂を後にした
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