ダンガンロンパ改.
□Capter1(非)日常編
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「んじゃ、教えたろか？ウチが商人になった理由」
オムレツを食べ終わった頃に彼は聞いてくる
そういえばまだ聞いてなかったな
「うん、教えて！」
「わかった
あのな、まずウチと陽は望まれて生まれた子供ちゃうねん」
「………は？」
え？
子供って…お互いが愛しあって望まれて生まれ生まれる物じゃないの？
「おとんが遊び人、おかんが消極的
これで大分察せる？」
「なるほど、真島兄が父さん似、真島弟が母さん似だな」
「………アンタの天然な所…嫌いちゃうよ？
あと、ウチ別に遊び人ちゃうから！」
嘘、本当はわかっていた
わざとボケて気づかないふりをしたんだ
気付いたら……悲しくなる
「そんで、おかんの実家は八百屋なんや
ある日、ついに婆ちゃんが天国に行ってもうてん
そりゃあおかんは家継がんとアカン訳
しかし、おかんは消極的そして病弱
だからおとんに継いでもらいたい言ったんや」
「……うん」
「そりゃ、おとんは嫌や言うやろ？
けどおかんはめげずに毎日言ったねん
何日か経った時おとんはおかんへのストレスで陽に暴力振るようになったんや」
暴力……？！
所謂虐待って言うヤツか
しかし、実際に受けた人が身近に居たとは…
「陽も…言ってしまえばあまり体強い子ちゃうかってん
だから意識保ってられる時間も短くてなぁ
満足せぇへんおとんはウチに暴力ふるようになったんや
あ、痣残ってんで？見る？わりとエグいけど」
「いやいやいや！！」
俺は首を勢い良く横に振る
実際、痛々しい事は聞くのも見るのもあまり好きではない
今も下手したら吐きそうなんだよな…
「んで、だからウチは言ってん
ウチが店を継ぐから、おとんは誰も傷付けんといて
って
その頃ウチ中2でアホかって顔されたけど
ウチはやり抜いたんや、だから今ここにおる」
中2で商人に……か
早い頃から…家族を守る為に……
シンプルだけど「偉い」って言葉しか浮かばなかった
「兄ちゃーん………」
真島弟が食堂に涙目で入って来た
時刻は6時45分、以外とこの兄弟は早起きなんだな
「陽！どうしたん？おねしょでもしたか？」
「しないわ、アホ……
あんな、ベッドから落ちて頭打ってん…」
「ほんまや、タンコブ出来とる！
冷やしとき？！多分タオルと氷どっかにあるやろ？！」
なんだかこの兄弟…親子に見えるな
「ん、おはよー………あ」
「……！」
次に食堂に入って来た人物……
そいつは自分がもっとも今、顔を合わせにくい人物だった