ダンガンロンパ改.

□Capter1非日常編
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「っ…おぇっ………」

吐き気が込み上げる
目眩がする

もう、胃の中の物を全てぶちまけそうな感じ………



「死体……?!何があったの?!」

「おはよう…ってうわぁ?!」

「理不尽な……っ…」


死体の発見のアナウンスを聞いて人がどんどん食堂に集まる
着いた人はやはり真っ先にピンクちゃんの死体に目を向けた

「死体が発見……ってうゎぁぁああっ!」

最後に入って来たのは渡辺だった
やはり彼も真っ先に目をやったのは死体だった


俺はピンクちゃんの腹に刺さった“モノ”を見る
“モノ”はとても深く刺さっていて彼女の服を赤に染めている

「………っえ……っ」

我慢出来なくなり食堂の隅まで急ぎ嘔吐する
そしてその後咳き込む
胃が気持ち悪い

「ツバサくん……大丈夫?!」

渡辺が近寄り、俺の背中をさする
その一回り大きな手から伝わってくる温もりと胃の負担と現実の辛さで俺の二つの目からはポロポロと涙がこぼれた

「………っ……わたっ…なべぇ……
もぅ……ゃだ……あぁ…………っ」
「ツバサくんっ!!!」

いきなり渡辺に抱かれる
俺はちょうど彼の胸辺りに顔をうずめた
そして彼は

「我慢しよ………?

今はこれからの推理に集中
それ終わったら沢山泣けばいい」

とだけ言った


そうだ……これから始まるんだ


命懸けの“学級裁判”が





「うぷぷ………凛々しい幸運君だねぇ…」

「?!!」

あの相変わらずの馬鹿げた声が聞こえた
俺達は声の方を向く

「……モノクマ…」

「今日は実写なんだね……」

そこツッコムか、春多川………

「当たり前じゃーん!
だって今回はコレを渡しに来たのだー
ザ、「モノクマファイル」!!」


とりあえずネーミングセンスを疑おう


「何だ…?コレは」

「地主さん!よくぞ聞いてくれました!

コレはね…、ほら、オマエラまだ高校生でしょう?
だから検死とかさせる訳にはいけないの!
できてもやらないでしょ?
だからね!ボクが軽く死体についてまとめてあげたの!」

「うぉう!モノクマありがとっす!!
画材も用意してくれるし本当はいいヤツなんですね!!」

騙されるな、高城

「じゃ、捜査には一応、制限時間あるからしっかりね!
また学級裁判で会いましょう、サヨナラ」

そう言うとモノクマはサッサとどこかへ行ってしまった

「皆………頑張ろ…………………!」

桜希院が少々弱々しいが呼びかける




そう



頑張って



俺の大切な物を奪った






ピンクちゃんを殺した人を













探すんだ







-捜査開始-
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