07/30の日記

11:12
蜂須賀と兄弟の話
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・連載中でもそうでなくとも読めます。
・蜂須賀が兄弟、主大好き。
・とりあえず兄弟尊い。
・蜂須賀をハニーと呼びたいのは私の願望。















「ハニー!!」



ドン、と背中に衝撃が走る。

この本丸で俺をハニーなんて呼ぶのは一人しかいない。



「主、いきなりどうしたんだい。」

「ふふっ、早くハニーに報せたくて。
受け止めてくれてありがと。」



…随分と浮かれているようだ。

ハニーだなんて呼び方もかなり浮かれていなければしないし。

以前そう呼ばれたのは厚樫山を初めて攻略した時だったか…


まぁ、とにかく何か良い事があったのだろう。

抱き着いてきた彼女を抱き直し頭を撫でるように髪を梳く。

擽ったそうに笑う彼女にこちらも思わず頬が緩む。

あぁ、俺の主が今日も天使だ!



「おぉ、ここにいたのか!」



声のした方に顔を上げた事を後悔した。

ひょいと覗かせた顔に思わず固まる。

………最悪だ。



「長曽根…!」

「うっわぁ!!
長曽根兄ちゃんだ!」



パタパタと嬉しそうに浦島があの男の元へ駆け寄る。

俺の可愛い浦島が、あんな贋作の元へなんて…!



「おう、浦島か。
息災だったか?」

「うんっ。
えっへへ、嬉しいなぁ〜。
やっと長曽根兄ちゃんにも会えた。」

「そうか。
俺も嬉しいぞ。
蜂須賀も…」

「うるさい。
贋作が兄貴面しないでくれ。」

「……そうか、それはすまない…」

「長曽根兄ちゃん…」

「…浦島ちゃん、長曽根さんの本丸の案内頼める?」

「あ、うん。」

「はちは私の手伝いね。」

「……あぁ。」

「ありがと。
行こう。」



抱き締めていた手が今度は優しく俺の手を引く。

言わずとも察するなんて、主は空気を読みすぎる。

いや、察せられる程分かりやすい俺も相当かっこ悪いか…



「……すまない、主。」

「いいや。
私が浅はかだった。
もう少し考えれば良かったんだ。」

「…優しいな、君は。」

「大切な戦友の事だからね。
大切にさせてよ。」



そう笑って繋いだ手の指を絡ませ、俺の顔を見上げる。



やっぱり俺の主は天使だっ!












〜オマケ〜



「で、どうして浦島ちゃんがここに?」

「長曽根兄ちゃん取られたー…」

「誰に?」

「…新撰組の人達。
なんかあの人達の元の主の上司の刀だったんだって。」

「あぁ、近藤さんね。
あの兼定や堀川君までべったりとは…」

「感動の再会みたいだからさー。
ちょっと寂しいけど譲ったげた。」

「偉い偉い。
良いコね。」

「…兄ちゃん達よりも?」

「ふふっ、それはズルい質問だね。
はちははちで初期から一緒に戦ってきた仲間だから。
浦島や長曽根さんとは比べられないかな。」

「うー…羨ましい〜…」

「…浦島ちゃんも早く特別になってね。」

「〜〜〜うんっ!」






うちの蜂須賀と長曽根は本家、分家派閥のソレみたいなものだと思ってる。
贋作→本家じゃない→従兄弟くらいのニュアンス。

蜂「分家のクセに大きな顔しないでくれるかな!?」

って感じ。
何にせよ兄弟尊い。

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