バレーBOOK

□ふたりの関係
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「月島。今日のトスどうでしたかゴラ。」

 

「え?あぁ、そうだね、王様にしてはまぁまぁだったんじゃないの。」

 

「あんだよ、まぁまぁって。どこが不安だったんだよ。」

 

「そのままの意味だよ。」

 

「んだと―――」

 

「んもおぉぉぉ!!お前ら、喧嘩するんだったら外でやってよ!!うーるーさーいー!!」

 

日向の声が部室に響き渡る。

 

その声で影山は口を開くのをやめたみたい。

 

「ひーなた。まぁやらせておいてやれよ。じゃれあってるようなもんだからさ。」

 

「菅原さん...!!い、いいんですか!!ほんと月島と影山のやつ、仲悪いから...」


「ん?そうか?俺には仲いいん風に見えるんだけどな。」

 

「ふ、ふざけないでください!!俺はコイツとなんか仲いいとかそんなんじゃ...!!」

 

「僕もそう思ってるよ、王様。」

 

「うわぁぁもぉぉまた喧嘩すんのかよ!!やめろ!!もうでるぞ!!」

 

結局喧嘩を止めるのは日向だったわけで。

 

確かに僕たちは仲が悪い。

 

ただ、子供のように言い争っているだけの仲じゃないことはわかってほしい。

 
 

 
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