兄と弟と妹と

□分からないことは答えを見ろ。
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「……、っは、」

目を覚ました。

「神羅!」

星海坊主が声をあげる。

「ここは……」

まだ頭が覚醒しきらないのか、虚ろな目で俺らを見渡す神羅。
約1ヶ月ほど眠っていたらしいし、面倒だが今の状況を説明しようと口を開いた、が。

「父さん、ここは……」

神羅が言った瞬間体が吹き飛ばされた。
壁を突き破り、神羅は屋外へ飛ばされる。
隣の家の壁までめり込んだ神羅の前に星海坊主は立った。
ほんっとめちゃくちゃだなこの家族はよぉ……。

「神羅、お前隠してることあるだろう」
「けほっ…何、急に」
「神羅」
「…。」

口を割ろうとしない神羅。
譲る気は無いといった様子の星海坊主。
騒ぐ団員らや、鬼兵隊の連中らを尻目に俺は深いため息をついた。

(夜兎とはいえ、)

(言葉が使えねぇわけじゃねぇのにな)



33:分からないことは答えを見ろ。
 

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