過去拍手

□●神威Happy Birthday
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[無変換 番外編]


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家のカレンダーをめくって気づく。
そうか、今日は神威の誕生日か。
何歳になったかなんてサザエさん方式のこの世界では関係ないことだけど、それでも生まれた日は大切にしたい。
…俺はどうやらデキ婚とやらだったようだけど。
それはさておき、今年の誕生日は何を贈ろうかと考える。
生活用品などよりもやっぱり食べ物の方がいいだろう。
ちゃぶ台の前に座りうなってみるけれど何も浮かばない。

「…そういえば」

昔は4人でちゃぶ台を囲んだなぁなんて思い出す。
母さんは寝たきりだったから、ふすまを挟んでその様子を見ていた。


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神威の6歳の誕生日だったかな。


「神羅兄ちゃんロウソク!早く!」

「まだケーキが来てないだろう」

「二人とも少しは手伝え!」

「…。」

ちゃぶ台の前でわんわんと叫ぶ父さんと神楽を叱咤してから、突っ立ったままの神威に声をかける。

「神威、なんでそんなむすっとしてるの」

「してない」

「してるだろ」

「してない」

「ふふっ、」

してるしてないの話をしていたら母さんが小さく笑った。

「どしたの母さん」

「いや、なんでもない」

「? あ、神威。
ちょっとこっちおいで。」

「何兄さん」

近寄ってきた神威を椅子に座らせ、髪をとぐ。

「はい、おそろい」

「三つ編み?」

「そ。
普段髪の毛おざなりだから。きれいなのにもったいねーよ神威」

「…兄さんとおそろい」

「そうだよ。
神威、おめでとう」

「…。」

「あ」

顔を赤くして居間へ走っていった。

「照れてるのよ、あの子。
素直じゃないんだから。」

「母さんよくわかったね。
俺てっきりおそろい嫌なのかなとか思ってた。もうそーゆーお年頃なのかと…。」

三つ編みしかできる髪型ないし…。

「母だからな」

母にはかなわないな、なんて幼心に思い飾り付けがすんだケーキを居間に運んだ。



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ケーキにするか。
なんか懐かしい思い出だな。
未だに神威と髪型がおそろい、という点をみると、
やっぱりまだ神楽はもちろん神威も幼く見えてきて小さく笑った。


神威Happy Birthday!








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長くなりました上にあんまり祝ってる感じしませんね…。

とりあえず神威おめでとう!
 

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