Recreation
□夕日
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『じゃあ行ってくる。』
俺は不安そうに見つめる紫蓮に背を向けて歩き出す。
『行ってらっしゃい』
紫蓮と暮らし始めて一週間。
俺に新しい任務が舞い込んできた。
紫蓮を守るため、俺は任務に向う事に決めた。
『うぅぅ〜〜〜〜。。。』
紫蓮が急に泣き始める。
『クリスさん。。帰ってきてね。。絶対。。』
振り返らないで行く。
そう決めていたのに思わず振り返って紫蓮を抱きしめてしまった。
『クリス…さん…わたし、耐えられるかな…寂しいよ。』
『大丈夫だ。。必ず戻る。紫蓮、俺を信じろ』
『わたし、待ってます。。。』
『あぁ。これで行くからな。。』
俺は紫蓮にキスをし、再び歩き始める。
俺も不安だった。
紫蓮を残して行く事に。
もしもの事が起きたら
紫蓮は俺を追ってしまうだろう。
紫蓮を守る事は、俺自身が生きる事でもあった。
過酷な日々が2人にやってくる…。