Recreation 2
□踊る
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夜ー。
わたしとクリスはお酒を飲みながら
テレビを見ていた。
チャンネルを変えていくと
音楽番組をやっていて、そこでチャンネルを止めた。
『音楽番組なんて久しぶりだなぁ。』
わたしは鼻歌まじりに言う。
画面の中ではとあるパフォーマンスユニットが出てきた。
『おっ……これは。』
『クリス知ってんの?』
『あぁ。体脂肪率10パーセント以下じゃないとだめなんだろ』
『へぇ〜〜。』
『おっ、始まったぞ』
画面の中で、歌い踊り出し盛り上がっている。
すると、クリスが立ち上がる。
『ちょ……クリス?』
『こんな感じだろ?』
クリスは画面の中に合わせて踊り出した。
『はぁ?なにしてんの?!部屋揺れてるから!てかキレ良すぎでしょ』
『イェイ!』
『馬鹿っ!掛け声あげてるし……』
『俺もこのグループに入隊したいな……』
クリスは踊りながら呟く。
『なぁ、紫蓮、命を落としかねない職より、踊って歌える俺って良くないか?』
『はぁ?30過ぎたオッさんが、耐えれる?』
『当たり前だろ、隊長だ。』
クリスはパフォーマンスが終わるまで踊る。