Recreation 2


□イロトリドリ
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紫蓮が俺の部屋に住むようになり
だんだんと、殺風景だった俺の部屋に
物が溢れ出してきた。

それは紫蓮の好みと言うか

可愛いぬいぐるみやら
白黒市松模様の物。
しましま柄の物。

俺はソファに座り、一服し、部屋をぐるりと見渡す。

テーブルの上は物がごちゃごちゃしている。
2人で使う灰皿は山盛り。
カラの缶やペットボトルが置いてある。

『紫蓮、少し片付けよう』

俺はソファに置いてある、オレンジ色の猫のぬいぐるみを撫でる。

『十分綺麗です。』

『いや。。どんどん紫蓮の物が溢れ出してるぞ』

『ちがうもん。クリスだって。』

『ちがう。俺のスペースがだんだん縮んで来てるんだ。ソファになんでこんなに妖怪ネコがいるんだ?』

『可愛いから。』

紫蓮はぬいぐるみを抱き抱える。

『あと、ゴミは捨てましょう。』

『クリスだって捨てないじゃん。仕事場の机散々だったじゃん。』

『あれは、忙しいからであって。家では綺麗にしてるだろ』

『してないしー。服とかすぐ脱ぎ散らかしてさ。ほら。』

紫蓮は俺が脱いだ服を指先で摘む。

『なんだその、あからさまに汚いと言う摘み方。』

『臭いもん』

『紫蓮……片付けよう。2人で。』


それから俺たちはゴミ袋を用意し、片付け始めた。

『あー!あった!』


紫蓮は無くしていた物を見つけ喜ぶ。
その横で俺はゴミを片付ける。
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