Recreation 2


□暑い。
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わたしはバイトから帰ってきて、あまりの暑さに扇風機をつけた。

『暑いなー!くそっ』

すると、すぐ扇風機が止まってしまった。

『あれ?タイマーかな?』

見てみると、タイマーはかかってなくて
スイッチを押しても、コードを抜いてもさしてもつかない。

『はぁ?!まぢ扇風機つかない!』

わたしはイライラして、扇風機を蹴っ飛ばした。

ガン!

足の指をぶつける。

『くっっそーー』

わたしは諦め、窓を開けた。

『暑いよー……』

わたしはそこらへんにあった紙で扇ぐ。

次第にくしゃくしゃになる。




『ただいま。』

クリス帰宅。

『クリスーー暑い。』

『なんなんだ、この暑さ。』

『扇風機……死んだ』

『え……』

『スイッチ入れても何してもつかなくて、蹴っ飛ばしたら壊れた』

『馬鹿、俺たちの唯一の冷房器具だぞ……ってコレ……俺の書類…なんでくしゃくしゃに』

『えっ……クリスのだったの?扇ぐのに使ったらくしゃくしゃになって…』

『ウソ……!』

『ごめん!また作るの手伝うから……』

わたしはクリスの書類を束ね、渡した。
クリスも暑い汗か、冷や汗か汗だく。

『紫蓮、扇風機買い換えよう』

『うん。もうさ、無理だよ。暑いよ。』

『我慢だ。明日買いに行くぞ』

『熱中症になりそ。』

『なんとしても、今夜生き延びて、明日、買うんだ』

『うん、負けられない戦いだね』


その夜、わたしたちは暑さの中でも、やたら盛り上がり、余計大汗をかきました。



えんど。
『クリス、暑いからさ、無理。』
『だが、性欲は抑えきれなかった。許してくれ。』
『おっさんのくせに、元気すぎじゃん。』
『気持ちや、下はまだ現役だからな』
『馬鹿。』

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