Recreation 2
□戦うかぎり。
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夜ーー。
俺のそばで物音がした。
俺は目を覚まし、ベッドのそばの机に置かれた銃を手に取り
とっさに構えた。
『ーー!?誰だ!』
すると部屋に明かりがつき、銃口の先には
紫蓮が居た。
『ちょ……待ってよ。』
俺は引き金に指をかけたまま固まった。
紫蓮は自我を保つB.O.Wではないのか。
紫蓮は本当は俺を殺そうとしているのではないか。
一瞬の間に俺の頭の中に『疑い』が産まれる。
『やだっ……クリス。』
紫蓮は驚き戸惑い、その場に蹲る。
『やめて……わたしだよ。』
紫蓮の頬に涙が流れる。
俺はそれに気づき、とっさに銃を下ろし、紫蓮を抱きしめた。
『クリス……。』
『すまない。任務の後で、気が立っていた。ごめんな』
紫蓮の肩は震え、銃を向けられた恐怖に声は震えていた。
『クリス……もう……馬鹿っっ』
『あぁ。愛する人に銃を向けてしまった……。』
『クリス……わたしだけは信じて。わたしは例え、ウイルスに感染しても……クリスだけは……殺さない』
『紫蓮。』
『ごめんな。』