Recreation 2
□年の差
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『クリスー!』
わたしはいつもの公園でクリスと会った。
今日は仕事の後、お出かけする予定なのだ。
『お疲れ様ぁーー!』
わたしはクリスの腕に抱きつく。
『紫蓮、ちょっとまてっ』
クリスは顔を赤くする。
ちょうどわたしの胸の谷間にクリスの腕がある。
『ははっ。照れてるし』
『紫蓮、俺はおっさんなんだぞ?分かってるのか』
『は?何を今更』
わたしは口をぽかーんと開け、クリスを見る。
『改めて聞くが、俺で良いのかと聞いてるんだ。』
クリスは頭をボリボリかく。
恥ずかしいのだろう。
『何?クリス、自分がおっさんだから、気にしてんの?』
『……』
クリスは恥ずかしそうに、それを誤魔化す様にタバコを吸う。
『わたしは、気にしてないよ?10歳だろうと、20歳だろうと離れていたって、クリスに変わりないからね。』
わたしはクリスをちらりと見る。
『まじか?おっさんだぞ?』
『そこが良いんじゃん』
クリスは納得したように、わたしの手を握ってきた。
なんだか、わたしまで照れ臭くなり、タバコを吸う。
『ま、紫蓮もおっさんみたいな性格だし、俺も楽だな。』
『でしょ?』
わたしたちは手を繋いで歩く。