Recreation 3
□G
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夜中、俺は紫蓮の横で眠りについていた。
すると、足の指先に何かを感じる。
そして、それが動いた。
『うわぁ〜〜!!』
俺は足をバタバタ振り回し、紫蓮の方へ何かが飛んで行ったのを確認した。
そして俺はサイドテーブルのハンドガンを手にする。
手が震え、一発床に撃ってしまう。
ばきゅん!!
床に穴が空いた。
『わー!!なに暴れてんだよ……おっさん!ゾンビ来たの?!床に穴空いてんじゃん!バカ。それともわたしを殺そうとしたの?!』
『違うんだ……』
『物音で敏感になって銃を構えちゃうのは理解したし、慣れたけどさ、撃つなし。』
起こされた紫蓮がめちゃくちゃ不機嫌な顔で睨みつけてきた。
『すまない。紫蓮…………ごっ……ゴキ……』
『ゴキ?!ゴキブリ?!クリスが殺してよ……わたしもあと、2時間しか寝れないんだから、騒ぐなっ!』
『ちょ……紫蓮の横にいるぞ。……ヤダ。怖い。』
俺はベッドがものスゴイ速さで離れた。
『はぁ?…………って!逃げんなしっ早くやってよ!』
紫蓮はTシャツにパンツ一枚で飛び起きた。
俺は部屋の明かりを点けた。
『はい!早く倒してよー』
紫蓮は俺にゴキジェットを渡す。
『う……ヤダ。コワイ。』
『はぁ?虫だよ、クリス、ゴキブリコワイの?』
『昔、齧られたんだ。ヤツは俺を齧ったんだ!』
『ばかー、ゴキなんて、テロに比べたら怖くないし!早く、クリスー』
『……わ、分かった。』
俺は部屋の隅にいるゴキに静かに近づく。
『ほら、今だよ、ゴキジェットを撒け!』