Recreation 3


□二人の時間 4
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『え……なんだアレ』

『なに?あそこになんかあったの?』

『ん……?あれ?いないぞ』

『なんも居ないよ。』

『いたんだよ。見えないのか?紫蓮は?』

『なんも見えないよ?クリス、どしたの?』

『いや、あそこの隅に、下半身の無い、女の子が這いずってたんだが……』

『えっえっ?やめてよっ!』

『カサカサって、腕を動かしていた。』

『クリス、脅すのはよろしくないよ?こんなレンタルショップにお化けなんてさ。』

『俺はみたんだよ。』

『残業やら、訓練やら、ゲームで疲れてたんでしょ?幻覚だね。』

『幻覚じゃない。いたんだよ、そこに』

『真剣な顔して言わないで。怖いから。』

『俺は昔から多少の第六感があるからな。紫蓮、信じてくれ!!』

『てか、店ん中で騒ぐなよー、お客さん見てるし。』

『仕方ないだろ。久しぶりに見えて怖かったんだから。』

『ゴキブリとお化けが怖いなんて、乙女すぎだろ。』

『べっ……別に怖いとは言ってないだろ?苦手なだけ。』

『絶対怖いんだよ、このおじさん。』

『怖くない。俺は強い。』

『はいはい。意地張らなくて良いから。てか、これ見ようよ。』

『ん……?ほんとにあった…呪いの…DVD?』

『ホラードキュメンタリーの最高峰だよ。それの新作!』

『ん……あ、あぁ。紫蓮と観てやるよ』

『絶対、怖いんだよ、このおっさん。』

『怖くない!さ、早く借りて帰るぞ。早く見たいだろ?第一、この店変な感じするしな……!さ、レジに行く』

『クリス、汗かいてるし。こんなDVD見たら泣くんじゃないの?一人でゾンビの出る洋館で生き延びたくせに。生きる伝説のくせに。』

『紫蓮、意地悪だなぁ。』


2人の時間 4 えんど。
『クリス、怖がりだろー。』
『紫蓮はどうなんだ。怖いものもあるだろ?』
『夜中勝手に騒ぐおっさんと、銃を寝ぼけて撃つおっさん。』
『あれは、ゴキブリのせい。』

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