Recreation 3
□胸の内
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ある日、わたしは一人で近くのコンビニに来ていた。
すると、後ろから声をかけられ、振り向く。
『よっ!紫蓮』
『なんだ、ピアーズか。』
『なんだよ、その残念そうな顔。』
『イケメンじゃなかった……』
『お前、やなやつ。』
わたしはレジで会計を済ませると店の外に出る。
『まだいたの?』
帰ろうとしないピアーズにわたしは苦笑い。
『いちゃダメなのか?たまには話付き合えよ。』
『まぁ…少しならね』
『じゃ、乗れよ』
ピアーズは車にわたしを誘う。
『変なトコ連れてかないでね?変なコトしないでね』
『あのなぁ〜〜…俺、そんな事しないし。』
わたしとピアーズは軽いドライブをする事にした。
『紫蓮と話す事は滅多にないし、色々聞いてやろー。』
『何を?』
『お前、隊長とはどうなんだよ。』
『何急に……ピアーズは自分の隊長取られて悔しいの?』
『紫蓮、俺はホモでもゲイでもない。』
わたしはケラケラとピアーズの反応を見て笑う。
ピアーズはそんなわたしを見て何だか嬉しそうに見えた。
『隊長ってプライベートではどんな感じなんだよ。』
『硬い。頭も身体も、下半身も。天然でドジ。ゴキブリが怖くて、休日は、暇があればゲームしてる。』
『ふーん。隊長も人間なんだな。』
『ターミネーターじゃないし。ゴリラじゃないし。』