Recreation 3
□jealousy
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俺は仕事の帰り、たまたまジルと会った為、一緒に帰る事にした。
ジルを車に乗せてやり、俺は車を走らせた。
『なんだか、クリスに似合わないぬいぐるみとか置いてあるじゃない。あの子のやつ?』
『あぁ、俺の部屋もだんだんと似合わないものだらけだ。』
『クリス、疲れないの?あの子と一緒で?たまには休んだらどう?』
ジルの言葉に俺は苦笑いを浮かべる。
確かに紫蓮といるとたまに疲れるが、それもまた、幸せだと感じている。
『クリス、この後時間ある?食事でも行かない?』
『どうしたんだ?急に』
『クリスとたまには色々と話がしたくて。』
『分かった。紫蓮に話してみる』
俺はアパートの駐車場に車を停め、ジルには車内で待っていてもらい、部屋に入った。
『おかえりー!』
『紫蓮、これから、少し出かけてきて良いか?』
『どこに?』
『部下と飯食いに行ってくる』
『へーー。』
紫蓮は疑いの眼差しだ。
『クリスが帰ってきた時、窓から見てたよ。なんでさ、ジルがいんのさ』
『げっ……バレた?』
『部下と飯食いに行くなんて、嘘つき。』
『そう言わないと、紫蓮は絶対止めるだろ?ジルと会うなんて言えないだろ』
『勝手にしなよ。ジルはクリスの事が好きなんだよ。わたしから奪おうとしてんだよ』
『あのなぁ、俺はジルをパートナーとしか思ってないぞ。』
『そのパートナーと言う響きがやだ。てか、早く行けよおっさん。』
俺は半ば強引に部屋を追い出された。