Recreation 3
□AM 4:01
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早朝、3時15分。
突如として、紫蓮の枕元にある
二台のスマホから、激しい曲が流れる。
『う……』
俺は一度目を開け、あまりのうるささに布団を頭までかぶる。
そしてまた、10分すると
また、激しい曲が流れる。
『……紫蓮、』
紫蓮を起こすが、スカスカといびきをかき、全く起きない。
そんな事が4時までに5回程続いた。
俺は良い加減、うるさくて、紫蓮を揺さぶり起こした。
『おい、紫蓮』
『く……クリス……何?またゴキブリ……?』
『違う。ゴキブリはもう居ない。お前の目覚ましがうるさくて寝れないんだ。』
『そうなの……?止めといてね。』
そう言うとまたウトウトしだす紫蓮。
『寝るのかよ、今日バイトだろ?』
『今日は休み……だよ、シフト、交換したんだ……よ』
『は?休みなら目覚ましかけなくて良いじゃないか。』
俺はもう、完全に覚醒してしまった。
もう、眠気が飛んでしまう。
せっかくの有休なのに。
『仕方ない……。起きるか。早いけど。』
『クリス……何する気……うるさくしないでね』
『あのなぁ。。俺はお前の毎日鳴る設定の目覚ましに起こされて、覚醒したんだ。お前だけ寝るのはずるいだろ。せっかくの有休なのに』
『ごめんね〜……』
むにゃむにゃと無防備な紫蓮。
トロンとした目をこすり、微笑んだ。
『クリスも休みなんだね……嬉しい』
『……!』
その仕草に俺は怒る気が失せてしまう。
紫蓮が可愛く見えて、俺は紫蓮を抱きしめた
『可愛い奴。』
紫蓮の頬にキスをする。
『ちょ……朝から、発情期……?』
紫蓮は俺にしがみついてくる。
今日は2人一緒の休みだから、たっぷり紫蓮を味わおう。
『クリス……もう一回して。』
俺はもう一度紫蓮を抱きしめた。
AM4:01 えんど。