Recreation 2
□戦うかぎり。
2ページ/2ページ
俺は紫蓮を抱きしめた。
B.O.Wやゾンビにはない、体温、鼓動がつたわる。
『紫蓮、ありがとう。』
『ちゃんと生きてるから。クリスを襲ったりしないから。殺したりしない。この世の終わりが来ても』
紫蓮は涙を流しながら、微笑んだ。
そうだ。
俺が愛する人。
紫蓮。
俺は謝る。
『悪かった。怖い思いをさせて。』
『ううん。でも、もし、いつかわたしが自我を失ったら……クリス……わたしを殺して。クリスの手で殺されるなら、幸せ。』
『でも。。姿や形は紫蓮なんだ。俺には……出来ない。』
『やってよ。それがわたしがクリスを守る事になるから。クリスがわたしを守る事になるから。クリスを殺したまま、あの世に行きたくないし……』
紫蓮は微笑み、キスをする。
俺はそれに応え、強く抱きしめた。
例え何が起きようと。
紫蓮が自我を失おうと。
俺は紫蓮を守る。
『守る。約束だ。』
『銃は……そのマグナムは……わたしの為に使ってね。』
護身用マグナムを見つめ、紫蓮は小さく呟いた。
『絶対、使わない。紫蓮を守るからな。』
おわり。
『クリスの銃を構えた姿……怖かった。』
『ごめんな。身体が休まらないんだ。』
『でも鋭い目つきや、銃を握る手、萌えたよ。』
『紫蓮は、強いな』
『強くないよ。クリスを好きなだけだもん』