Recreation 3
□jealousy
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ジルの元に戻る俺。
『どうだった?』
『勝手にしなよ、おっさんって言われた。』
ふと部屋の窓を見ると紫蓮が窓からライフルを構えていた。
『は?紫蓮、俺のライフルを構えてやがる。』
『嘘っ。クリス、彼女に何したの?早く止めて。』
『大丈夫さ。あれは弾が入ってない。しかも壊れてる。ま、とりあえずジル、すまない。今日は無理そうだ。』
『見れば分かるわ。あの子はクリスが大好きって。わたし以上に。』
『は?』
『わたしだってクリスが好きだったのよ。』
俺はジルの言葉に唖然とする。
紫蓮が言っていた様に、ジルも俺が好きだったらしい。
『悪かった、ジル。俺は今は紫蓮が何よりも大切なんだ。』
『わかったわ。わたしは帰るから、あの子とうまくやるのよ』
ジルは静かに車を降り、歩いていく。
紫蓮は部屋の窓から銃を構えたまま。
俺は急いで部屋に向かった。
『クリスの馬鹿。』
『紫蓮が銃を構えたからヤバイと思って帰ってきた。』
『なんかムカついたから。車を壊してやろうと思った』
『紫蓮が言った様にジルは俺が好きだったといってきた。』
『で?ジルの方に行っちゃうの?わたしは出会うのが遅すぎたんだよね。ジルとクリスの間には入れないくらいに。』
『馬鹿。早い、遅いは関係ないんだ。俺は紫蓮に惚れた。紫蓮を愛する、守ると決めたんだ。』
『ばか。』
紫蓮は俺に抱きついて来る