03/06の日記

11:51
褒められるとヒス構文
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ある街中華の座敷での食事中、隣のテーブルの夫婦の会話が聞こえてきた。
夫「ここのチャーハンこの辺だと一番美味い!」
妻「すみませんねぇ、私のチャーハンはまずくて!!」


夫は純粋に外食を楽しみ、店の料理の味を褒めていた。が、そんなことで地雷を踏むこととなる。一切妻に対する侮辱にあたる語彙はない。

しかし卑屈な妻は言外のプレッシャーのようなものによって、脳内がヒス構文に陥る。







妻は"他人"は凄いけど、"自分"は凄くない…、といった他人軸で考え、話している。なので夫が他人を褒めることで劣等感を強めてしまった。




こんな人もいるのではないか?
褒められたのに、なんか嬉しくないなーという場面。


好きなタイプは新垣結衣さんという男性から、
「可愛いね♪」と言われる。
この人のタイプという他人軸に新垣結衣さんを当てはめてそことの比較があり、勝手に猜疑心を抱く。
本心で言っているのだろうか、という。
よって男性からの純粋な可愛いねを純粋な褒め言葉として取れなくなるのだ。



「髪型ロング好きだけど、〇〇ちゃん見てショートも好きだと思った!」
(ロングがいいんだろ?)

といった具合だ。





褒められたのに素直に受け取れないはあるあるだよね。










 

褒め言葉は時として、相手の心を傷付けているようだ。



知人の男性が小さな息子の世話をしていたときのこと。通りすがりの女性から
「パパが子どもの世話を手伝ってくれるなんて、坊やのママはお幸せね」と言われたらしい。

この言葉に侮辱に当たるような語彙は何もない。しかし、"手伝う"という言葉を選んだことで、この女性は

子供の世話をする責任はまず女性にあり、男性を完全な親としてではなく、助手とみなすイデオロギーを前景化させた。自分はそのイデオロギーを支持していることを暗に伝え、彼に同調するようにさりげなく促したことになる。


間違いなく女性はよかれと思って彼にその言葉をかけた。実際、彼女は親切な方だった。しかしその親切は彼と彼の妻をひそかに傷付ける親切だった。

 

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