その他


□アンドレイの人物像
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唐突ですが、スコピオは老けてると思いません?

いやまぁ、ユングヴィ家の方々は他の六公爵家に比べて顔グラ使い回し率高いので仕方無いのですが、そこは置いといて。ってかクルトですら専用顔グラあるのに……神器持って登場しない奴には冷たいですね(笑)

で、言いたいのはそんなことじゃなくて。



スコピオは顔を見る限り、ファバルやレスターより年上だと思われます。つまりアンドレイは姉達より早くに子を成していた、と。
ここにアンドレイの、【父を殺してでも家督を手に入れること】に対する執念が感じられました。

何故そこまでするようになったのか?
やはりリングにアンドレイを後継ぎにする気が無かったからでしょう。


エーディンはブリギッドを探し続けていました。これは『イチイバルを正統な持ち主に渡さなければ』という使命感も然ることながら、もっと単純に『会いたい』という気持ちがあったからと思われます(3章の会話参照)
でもリングは『会いたい』という気持ち以上に『ユングヴィ家を断絶させる訳にはいかない』という想いがあったのではないか。ブリギッドに固執するあまりアンドレイをやや蔑ろにしていたのではないか。
そしてそれらがアンドレイに叛意を抱かせるきっかけになったのではないか。

もっとも、リングの【家を守る】行動が六公爵家の自尊心から来るものか責任感から来るものかは定かではありませんが……

イザーク遠征に出向く際、リングがイチイバルをエーディンに預けていたのも、こうした考えに至った理由の一つです。あくまでブリギッドの存在を重要視していたから、彼女が見つかった時の為に置いていったのではないかと。
けれどアンドレイにとっては当てつけに思えたのかもしれません。『どうせお前には扱えないのだから』と言われているような気になったのかも。


自分に家督を譲る気がリングには無いと察したアンドレイは、早い段階で妻を娶り子を産ませます。これは次世代の聖痕持ちを手元に置く為ではないでしょうか。
自分の子に聖痕が出れば、ブリギッドが見つからなくてもいずれその子に家督が譲られる。上手くいけば、若き次期当主の代理人という形で仮の当主の座に就けるかもしれない。それが駄目でも後見人は確定。
いずれにせよ、アンドレイのユングヴィに於ける地位は確立される訳です。

スコピオの正確な年齢はわかりませんが、イザーク遠征にはアンドレイも出向いている事から、おそらく序章の時点で既に誕生しているものと思われます。

ところがアンドレイに子が出来た後も、リングはブリギッドを諦めなかった。これがアンドレイが反王子派に与する決定打となります。
リングは何があろうとアンドレイを認めない。ウルの聖痕の無い者にユングヴィを継ぐ資格は無い。その事実が、アンドレイのプライドをずたずたにした訳です。

あるいは元々アンドレイにもコンプレックスがあったのかもしれません。
“TREASURE”によると、ブリギッド・エーディン姉妹とアンドレイは母親が違う可能性が示唆(実際にリングに第二夫人がいたのか、それとも表記上読みやすくする為にああいう書き方をしたのか、その辺りは曖昧)されています。二人の夫人の身分に大きな差があった場合、アンドレイのこれらの行動にも納得がいくのです。
父を手に掛けたばかりでなく、姉をも反逆者に仕立て上げているのですから。


つまりアンドレイにとってあの謀叛は、【自分の存在意義を保つ(ユングヴィの当主となり周囲に自分を認めさせる)】為であると同時に、父親に対する復讐でもあったのではないでしょうか。
聖痕を持たない劣等感が、彼をここまで追いつめてしまったのではないか。

エーディンがアンドレイに言った『可哀想な子』という言葉も、こういったお家事情を含めた言葉なのかもしれません。彼女が一番近くで見ていた筈ですから。

もしリングが聖痕にこだわらずにアンドレイを次期当主に定めていたら、彼のみならず妻やスコピオの人生も変わっていたかもしれません。もしかしたらセリス軍に入っていた可能性もあったのかも……?
 

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