その他


□氷女の生態
1ページ/2ページ

“氷女”という種族について、私なりの考えをまとめてあります。
気分を害される可能性もありますので御注意ください。



“氷女が男と子供を作ると必ず忌み子が生まれる”……これが大前提としてありますよね。多分、氷河の国では『男と関係を持つことは命を脅かすと同時に、汚らわしくも恐ろしい恥ずべき行為』といった事柄がすり込まれています。それこそ洗脳に近いカンジの。生まれたばかりの飛影を投げ落とすんですからそれくらいしてるでしょう。
だからこその【暗くていじけた】印象だった訳です。【生きている】というより、【ただ流れるまま生き長らえている】みたいな。
『女児は同朋』とか言ってましたが、おそらく雪菜の扱いにも困り、細心の注意を払って育てたと思われます。なにせ忌み子はこれまでにも生まれてるけど、男女の双子は初めて。雪菜も『いつ狂暴化してもおかしくない』と考えられていたのではないかと。

でも人間であれ妖怪であれ、感情を完全に抑制することは不可能ですよね。だから当然、くすぶった愛欲だけが残ります。
その矛先(あまり表現が適切でないかもですが)は誰に向くか……って考えた時、同じ氷女しかいない訳です。だって外界との関わりを断っている以上、他に相手がいないんですから。


ここまでが一般の氷女について。



以下、雪菜について。


雪菜は、氷河の国の中でも他の氷女たちとは隔離されて育てられたんじゃないかな。
何が起きるかわからないから腫れ物みたいにされた。ほとんど軟禁状態。接するのは一部の者だけ。世話係が泪だった。
その泪も、親友の娘なので可愛がってはいたが、引き受けた理由の大部分は氷菜への罪滅ぼしだった。
そんな感じの扱いです。

物心がついてくると、雪菜はそんな自分の存在に疑問を抱きます。
『どうして私だけ、みんなとお話したり屋敷のお外で遊んだり出来ないの?』
誰も答えてくれません。
そんな寂しさから世話係の目を盗んでこっそり抜け出し、里の外れで動物たちと遊んだりします。
泪は気づいていたけど、罪悪感から黙認。だから雪菜も泪にだけは懐きます。

長老たちは、雪菜の危険性(狂暴化もさることながら、母親と同じように男を愛するのではという恐れ)を危惧してこのように育てます。が、皮肉かな、この環境は雪菜に“氷女の氷女らしい愛に対する概念”(要するに洗脳)を根付かせるに至らないのです。
隔離したことが裏目に出る。彼女はそのまま成長し、周囲の教えと自身の感情は食い違っていきます(国を出る前はまだ気づいていない)

垂金から解放された雪菜は精神的にもたくましくなっており、思いきって兄の捜索を長老に相談します。
しかし取り付く島無し。
そんな雪菜に国を出るよう勧めたのは、もしかしたら泪かもしれません。雪菜にとっては氷河の国で唯一、兄の事を語ってくれた人。
“人間”という生き物のあたたかさに触れた雪菜は泪の言葉を受け、国を捨てる決意をします。
(ちなみに飛影に言った『滅んでしまえばいい』というセリフは、私は割と本気だったと思ってます)

そして人間界へ。


ここまでが原作の雪菜について。
次ページからは自サイト設定を交えた解釈。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ