その他


□氷女の生態
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以下、当サイトの蔵馬夢に於ける雪菜について。



雪菜がエリカ(=優梨)に強い好意を持っていたのは、まだ“知識”としての固定観念が先んじていた為です。
『氷女は、女性しか愛せない……本当にそうなの? 私はこの方がとても好き。ならば、これが“愛”? ……でも……』
そんな葛藤です。桑原があまりにも自分に優しいから余計に悩みます。

そこから抜け出すきっかけは、【優梨が男に恋をした】こと。彼女に幸せになってもらいたいと願う雪菜は、それを応援している自分に気づきます。
『ツラくない……なら、“失恋”ではない?』
これが雪菜の本当の恋のスタートとなる訳です。


とどのつまりですね、雪菜が“優梨大好きっ子”になったのはある種の錯覚。好きは好きでも『恋心か友情かわからない心境でずーっと過ごしていた』みたいな。
吊り橋現象と似たようなものです。

それを裏付けるのは、雪菜が【幽助と優梨の仲を応援していた】という行動です。これには凉司も絡んでますが。『彼と関わりの深い二人が結ばれてくれたらどんなに素敵だろう』という願望ですね。
そんな事情も手伝って、ウチの幽助と雪菜はやたら仲良し。これって珍しい設定かも。
悪い言い方をすると自己満足なんですが、雪菜自身が男との間に子供を作れないのでそれによる憧れもあるんです。

でもそれが間違いだったと気づいたのは、クリスマスの事件の時。
温子が言った『今、傍にいてくれる人』と桑原に教えられた『蔵馬は本気で優梨が……』という情報。更に喧嘩中だった二人のそれぞれの想い。『嫌われるのは嫌だ』と言う優梨。
これを受けて、雪菜は優梨の本当の気持ちを知ります。本人より先に気づいてしまうんです(もちろん確証は無いけど)。

そして自分なりに考えて、ひとつの願いをそこに託します。
『彼女が幸せになる姿を見届けよう。その祝福は、彼女が自分に祈ってくれた“願い”そのものだから。きちんと見届けられたなら、きっと私も“彼”の気持ちに応えられるから……』

……とまぁ、これが雪菜の“愛”と“恋”と“友情”に関する当サイト内での心の動きです。
最後は氷女考察、ってより雪菜考察になっちゃいましたね。
この辺りはウチの設定であり、氷女の生態に関する記述も全て私個人の解釈ですので。原作や他サイト様には当てはまらない部分もございますので、あしからず。



雪菜が飛影と自分の関係に気づいているか、という事についてですが……私は【確証は無いけど薄々感づいている】かなと思っています。
と言いますのも、彼女は兄を捜しに人間界へやって来たワケで。そこには何らかの根拠や手掛かりがあった筈(たとえ風の噂であっても)です。
なのに魔界へ行く飛影に『もし私の兄に会ったら……』って! 矛盾してません!?
これは飛影に対する雪菜なりの揺さぶりのようなアクションじゃないかな、と。『私はここであなたを見ていますよ』っていうアプローチ。残念ながら彼にはまだ伝わってませんが。
誰かが間に入ればこの二人、急速に距離が縮まると思うんですがね。


小説内で雪菜が飛影に言った『兄を待つ』という言葉は、『自分を迎えにきてくれるのを』と『名乗り出てくれるのを』と両方の意味を含んでいます。
前者はまだ飛影が兄でない可能性を残しており、後者はそれでも微かな希望(疑い)を持っている意。これも揺さぶりですね。
この時点ではまだあやふやなので、問い詰めることも出来ない。雪菜自身、多少なりと悩んだ時期です。今はだいぶ余裕がありますが(これは飛影との関係云々より、雪菜の精神的な成長かな)。

そう考えると、今現在は飛影より雪菜の方が案外大人なのかも。女は早熟ですね。



ところでこの二人って二卵性でいいんですよね? 飛影は父親の、雪菜は母親の性質を受け継いでるし。男女だし。何より似てないし(オイ)。

飛影は桑原と雪菜が近しくなっていくの、どんな気持ちで見てるんでしょうね? 私的には【若干ムカつく】程度だと思ってます。
少なくとも、桑原の気持ちに嘘が無い事くらいは理解してます。それで関係を認めるかは別として。
飛影の中で、一番雪菜の相手になってほしくないのは蔵馬。蔵馬よりは桑原の方がマシだと思ってる。
だって“義弟”だもん。桑原の方がまだ扱いやすいでしょう? 蔵馬が“義弟”になんかなってごらんなさい。四六時中からかわれるのが目に見えてる。
飛影は絶対ヤだと思うんだ(笑)
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