その他


□クルト様の光源氏計画
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もしもアルヴィスが女性でシギュンに生き写しの容姿をしていたら……というお遊び妄想録。



幼くして両親を失い、弱冠7歳にしてヴェルトマー家当主の座に就いたアルヴィス。“TREASURE”によると、
『そんな彼を陰ながら支えていたのがバーハラ王家のクルト王子だったのですが、アルヴィスがその事を知るのはずいぶん後のことになります』
とのこと。おそらくこれはアルヴィスが男女どちらであったとしても起こる事象でしょう。

問題はその後。

女性アルヴィスが年頃まで成長した時、クルトは彼女をどういった目で見るのか?



まずは二人の年齢を検証してみます。

アルヴィスは……
ヴィクトル自害とシギュン失踪の時分、アルヴィスは7歳だった。この時シギュンのお腹の中にはディアドラがいる。
で、一章時点でディアドラの年齢は17〜18歳とされている。
つまり物語開始時のアルヴィスの年齢は25〜26歳ということに。

ユグドラルの女性の結婚適齢期はわからないけども、アイーダが未婚と思われるので独身でも問題は無いでしょう。それに男性でも女性でも、アゼルがある程度自立するまでは身を固めなさそうなタイプな気がする。

クルトの方はと言えば……実ははっきりした手掛かりが無いのでほぼ憶測になります。
アルヴィスが7歳の時にシギュンと関係を持つ。とりあえずこの時に最低でも20歳以上と思われます。
シギュンが何歳でアルヴィスを産んだのかが肝になりそう。ディアドラと同じくらいで18歳と仮定するなら、この時既に25歳ということに。
でもクルトよりシギュンが年上とは考えにくいかも。仮にそうだとするなら年の差はそれほど大きくないのでしょう。でもやっぱり年下彼氏(愛人)には見えない。
ということは。低めに見積もって、シギュン失踪時に27歳としておきます。ここにディアドラの年齢と妊娠期間を足したものが現年齢。

そうなると……物語開始時にアルヴィス26歳、クルト46歳(仮)。……クルト様、若作りが過ぎます(笑)
けどまぁ年の差はあるものの、決して【無理のある組み合わせ】という訳でもなさそう。従って年齢差問題はクリアとします。


続いて、二人の立場について。

これはクルトに関しては全く問題無し。なにせ元々原作では妃を娶らないことが問題視されていたくらいですから。
むしろヴェルトマーという由緒正しい血筋から輿入れされるなら願ったりでしょう。

アルヴィス側も少々の難はあれど、そこまで大した問題ではありませんね。
ヴェルトマー家はアゼルが継げば良し。アゼルの子に聖痕が出ず、アルヴィスが二人の子を成してそれぞれにヘイムとファラの聖痕が出た場合、ファラの聖痕持ちの方をアゼルの養子にすれば良い訳で。
あるいは婚姻関係を結ばせるという手もあります。聖戦世界で近親婚はタブーとされていますが、イトコ同士は成立可能なようですし(ナンナ談・どこからが駄目なのかはいまいち謎ですが……)

いずれにせよ、これもクリアです。


最後に、二人の心情はどうなのか。ここが一番大事なところ。
最も肝心な要素として、互いが恋愛感情を抱けるかどうかという部分に焦点が当たります。

クルトからアルヴィスへはどうか。
“シギュンと似ている”というだけで恋愛に発展するかは置いといても、おそらく面影は見出だしてしまうでしょう。
初めは父性的なものかもしれない。けれど次第に男女のそれへ変化していく、というのは充分あり得る話。
少なくとも、動揺という意味での心の揺れはあるでしょう。

アルヴィスからクルトへはどうか。
そもそもアルヴィスは、クルトとシギュンの関係をどこまで知っていたのだろう?
フィラートによると『宮廷でも一部の者しか知らない』とのことですが、当事者に一番近い存在でありながら当時まだ7歳だったアルヴィスに、全ての事実がありのまま伝えられたとは考えにくい。
知らなかったのならまっさらな状態からのイメージ構築になるが、知っていたら恋愛云々より先に恨み辛みがくるでしょうね。自分から両親を奪った張本人なのですから。
どちらなのかで反応は大きく変わりそうですが、アルヴィスは賢い子どもだったようなので、明言はされておらずとも多少なりと感づいてはいそうな気がします。なので最初の印象として“不信感”が先立つと思われる。
しかしクルトがアルヴィスのヴェルトマー治世を手助けしていたのもまた事実。それが罪悪感からのものだったとしても、聡明なアルヴィスだからこそ無視も出来ない。
ということは。憎しみと感謝、相反する二つの感情が複雑に入り交じった気持ちを抱くことになりそうです。

となると、例え恋愛面での関係が進展したとしてもどろどろ愛憎劇になること必至。すんなり光源氏にはなれそうもありませんね、クルト様は(笑)



結論:昼ドラ級の恋愛模様ならアリ。純愛はナシ。
……なんて身も蓋も無い結果なんだ……

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