剣と銃

□見学の時間
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業side

みんなと運動場に出ると
レナちゃんが何かを石灰で書いていた。


「レナさんから話は聞いた。
 ただ、レナさんが準備している間に準備運動だけはしておくように。」

「烏間先生、レナちゃんは何やってるの?」

「俺もよく分からんが
 君たちが一時的に悪魔が見えるようにと
 悪魔から身を守るための結界の魔法円を描くらしい。」


倉橋さんがゆるく聞くと
俺たちがレナちゃんの仕事を見るには準備がいるらしい。


「先生は悪魔を信じてますか?」

「信じるも何も俺は見えるぞ」

「「「ええええぇぇぇぇ!!!!!」」」

「烏間さんは昔、魔障を受けましたね。
 あの時はすみませんでした。
 こちらが悪魔の存在に気づいていれば政府の管轄ではなかったのですが……」

「気にするな」


準備が終わったらしいレナちゃんは自然と会話に入ってきた。
烏間先生は悪魔が見えていたらしい。
気付かなかったなぁ。


「では、皆さんあの円の中に入ってください。
 私が許可するまで出たらダメですよ。
 死にたいんだったらいいですけど」


円に入ると目を疑った。


「何これ……」

「悪魔ですよ。
 私の仕事のターゲットです。
 仕事を始めましょうか。
 もう一度言いますけど、そこから出ないでくださいね。」


そういうとレナちゃんは
いつの間にか用意していた銃を片手に


「西を守り、東を喰らう」


刀を出した。
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