Dreams
□Let me touch! ♡
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ルノワールの“花を持つ少女”
きっと生まれてから、母親のそれの次に見たのが、彼の描く女性のからだ。
はちきれんばかりに実った、豊満なそのからだつき。
丸くてすべらかな、美しい曲線に目を奪われる。
恥ずかしそうに、頬を紅潮させ、伏し目がちに目線を落とす。
なんて艶やかな表情なのか。
絵の中の彼女が、もう俺に背中を向けてしまうのではないかと心配になってしまうくらい、舐めまわすようにじっくりと、時間も忘れて、心を馳せる。
年頃の男子が、芸術的な女性の体に釘付けになっているなんて、おかしいかな?
もちろん、周りにいる普通の男子が夢中になっているような、グラビア雑誌にだって、エッチなDVDにだって、興味はある。
けれど、女の子の肌の、その柔らかそうな感触を、ふわふわ?いや、ぷるぷる?
どんな言葉で形容出来るのだろうか、この手で触れたい、確かめたい、と思うようになったきっかけは、紛れもなく、この絵なんだ。
こんな風に、むっちりしていてまあるくて、そっと触ったら指が沈んでいってしまいそうな、肉づきのいいからだが女性らしくて、すごく憧れるなって、思っていたり。
それとはまるで似ても似つかない、華奢なからだつきをした、君に恋するまではね?