Affectionate colors

□Act.00
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新学期ーーー。



夏が終わり、只今九月の初め。
どこの学校も夏休みが終わり新学期が始まる時期であり、ここアッシュフォード学園も例外ではない。



「よっ、ルルーシュ!!夏休みはいかがだったかな〜??」


「やぁ、リヴァル。どうもこうも夏休みは生徒会の仕事に追われてただろ。」



ひときは目立つ男子の会話にチラチラ女子の目線が行き交う。



そんな女子の目線の先には、この学園の副生徒会長。ルルーシュ・ランペルージと、その悪友で生徒会書記のリヴァル・カルデモンドの2人の男子がいる。

と言っても、女子が見ているのは容姿端麗、頭脳明晰なルルーシュ・ランペルージだけであるが…。



「まぁ、そのおかげで会長と夏休みは一緒に居られたんだ…。俺に悔いは…あるにはあるが良しとしようッッ!!」


「結局あるんじゃないか…」



ハァ…とため息をつくルルーシュ。



夏休みは生徒会が仕事をために貯めた為、休み返上で生徒会の業務にあたることになった。



何のための休みだッッ!!…とルルーシュは途中で仕事を放棄したい気持ちになったが、それをしては新学期を迎えられないので、結局夏休みの最終日まで仕事に追われていたのである。



「そうそう、ルルーシュ!!知ってるか?今日、オレ達のクラスに転入生が来るらしいぜ!?」



「転入生??」



「何でもブリタニア本国から来た子で、大貴族の家の女の子って話だ!!!」



この男、こう言う情報はヤケに早い。
噂好きというか何というか…。



しかし、ルルーシュの頭の中は別の事でいっぱいだった。



(ブリタニアの大貴族…。オレに面識など無いだろうが用心に越したことは無いだろう…。後で会長に聞いてみるか。)



そう、自分達はブリタニアに見つかるわけには行かないのだ。



6年前のあの日からーーー。
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